
こんにちは。海外チャレンジ・インドネシア担当の山下です。
先日、日本に帰国するタイミングがあり、ディーメイクの日本メンバーと久しぶりに顔を合わせる機会がありました。
普段はオンラインでのやりとりが中心ですが、やはり直接会って話す時間は格別です。
その日は仕事の話を少しだけにして、あとはみんなで楽しく食事やお酒を囲みました。普段インドネシア側のスタッフとも日々やりとりをしていることもあり、自然と「次はインドネシアでも集まりたいね」という話題に。
言葉や文化の違いはありますが、同じチームとして歩んでいるからこそ、すぐに笑顔でつながれるのを実感しました。
「次はインドネシアで乾杯!」
そんな約束を胸に、また現地での再会を楽しみにしています。

ところで、インドネシアで“飲み会”といえば、どんな光景を思い浮かべるでしょうか?
インドネシアでの「飲み会」って?
日本では「飲み会」といえば居酒屋でお酒を片手に…というイメージが強いですが、インドネシアでは少し事情が異なります。ご存知のとおり、同国は世界最大のイスラム教徒人口を抱えており、お酒を口にしない人が大半。ですので、日本式の“ビールで乾杯”という場面はあまりありません。
しかし、だからといって「飲み会」文化が存在しないわけではありません。現地では 「アリサン(Arisan)」 や 「ブカ・プアサ(Buka Puasa:断食明けの食事会)」 といった形で、食事やお茶を囲みながら語り合う時間がとても大切にされています。
テーブルに並ぶのは、サテ(焼き鳥のような串料理)やナシゴレン、そしてボトル紅茶(テ・ボトル)やフレッシュジュース。お酒がなくても、会話と笑い声が絶えないのがインドネシア流の飲み会です。
日本とインドネシアの「飲み会文化」を比べてみた
日本の飲み会――“お酒を交えて本音を語る場”
日本の職場文化において「飲み会」は欠かせない存在です。仕事終わりに同僚や上司と居酒屋へ行き、ビールや焼酎を片手に、仕事ではなかなか言えない本音を語る――そんなシーンはとても一般的です。
「お酒の席だからこそ打ち解けられる」という感覚は、日本ならではの文化とも言えます。もちろん最近は価値観が多様化していて、お酒を飲まない人も増えていますが、それでも“飲み会=交流の場”というイメージは根強く残っています。

インドネシアの飲み会――“お酒がなくても盛り上がる”
一方、インドネシアではお酒を飲む人が少ないため、交流の中心は食事やお茶です。家族や同僚で集まり、料理を囲みながら語り合うのが基本スタイル。断食月の「ブカ・プアサ」はまさにその象徴で、信仰を超えて誰もが楽しみにするイベントです。
さらに、インドネシアの若者たちはカフェ文化が大好き。首都ジャカルタや地方都市には深夜まで営業するカフェが多く、甘いコーヒーや紅茶を片手に夜遅くまで語り合う光景は珍しくありません。お酒がなくても、その熱気と笑顔は日本の飲み会に負けないほどです。

共通点――“大事なのは一緒に過ごすこと”
日本とインドネシアを比べると、「飲み会」という言葉のイメージは大きく異なります。日本ではアルコールが中心、インドネシアでは食事や飲み物が中心。形式は違っても、「同じ時間を共有して距離を縮める」 という目的は共通しています。
実際に私たちもインドネシアで現地スタッフと交流するとき、テーブルに並ぶのはジュースやコーヒーですが、それでも話題は尽きず、雰囲気は日本の飲み会と変わらないほど盛り上がります。
国境を超えた“乾杯”
日本では「乾杯!」、インドネシアでは「Cheers!」と言いながらオレンジジュースや甘い紅茶を掲げる。グラスの中身は違っても、その瞬間に込められた「仲間と楽しく過ごしたい」という気持ちは全く同じです。
こうした文化の違いと共通点を知ることで、お互いの国への理解が深まり、国際的なチームワークもより豊かになると感じます。次にインドネシアで集まるときも、お酒がなくても笑顔あふれる「飲み会」になることでしょう。
乾杯の時の掛け声
インドネシア語で最も一般的な乾杯の掛け声として「bersulang(ブルスラン)」がありますが、若い世代や都市部では英語をそのまま使うことが多いです。
おまけ:インドネシアでもお酒を飲める場所はある?
イスラム教徒が多いインドネシアでは、一般的な食事会ではお酒が登場することはほとんどありません。とはいえ、お酒がまったく飲めない国というわけではありません。
ジャカルタやバリなどの都市部には、外国人向けのバーやレストラン、ホテルラウンジが数多くあります。特に外国人が多く暮らすエリアでは、ビールやワイン、カクテルを楽しめる場所もあり、現地在住の駐在員や旅行者がリラックスできる空間になっています。
その代表的なエリアが、南ジャカルタにある Blok M(ブロックエム)。
ここは「Little Tokyo(リトル東京)」とも呼ばれ、日本式の居酒屋やバーが集まるスポットです。かつては日本人駐在員や帰国後の日本人が多く訪れた場所であり、親しみやすい空気が漂っています。

なお、私が現在所属しているMKDT Dmake Indonesiaでは、新しい仲間を絶賛募集しています。
インドネシアという成長市場を舞台に、国境を超えたチームでチャレンジしたい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。