このAI時代にエンジニアとして成長していくためには

自己紹介

こんにちは。システムエンジニアの小向です。
私は、今年の3月まで数学科の教員をしていました。
ひょんなことでIT業界に興味を持ち、気づいた時には管理職に退職する旨を伝えていました()
そんなこんなで4月からディーメイクに入社しシステムエンジニアとしてのキャリアをスタートさせ、未経験というディスアドバンテージを少しでも埋めるべく日々精進しています。

現代のIT未経験転職組

今やIT転職というのはよく耳にする話だと思います。自分の周りにもIT転職した友人がいます。
ただ、IT技術の発達の速さはとどまるところを知らず今この瞬間にもどんどん新しい技術が生まれ進化していっています。
技術の発達に伴って必要な知識もどんどん増えるのにも関わらず、IT転職が増えている理由の一つに

AIの発達

があると思います。
情報化社会の今、欲しい情報が簡単にいろんなデバイスから得られるようになっていますが昨今のAIの発達に伴ってそこに

情報取得までの速さ

も著しく発達したと思います。(発達の速さは指数関数的な伸び方でしょう。。)
IT知識がほぼない自分が必死に知識をかき集めてもそれ以上に技術の発達が進んでいくような時代ですが、それでもなんとかついていけている(気になれる)裏にはAIの存在があるからです。これは隠しても隠しきれない事実でしょう。

・新しい言語の学習
・エラーメッセージの要約
・設計の相談

など未経験の知識の差をある程度埋めてくれるAIは、中堅、はたまたベテランとも言えるエンジニアのメンターが自分のデスクの横にいてくれるような感覚です。
こんなことは言いたくないですが、AIなしでは今のエンジニアとしてのキャリアはなかったかもしれないと言えてしまうかもしれないです。

AIへの”頼り方”

そんなAI時代にエンジニアとしてのキャリアはどのように築いていけばいいのか。これは常に自問自答している課題です。

今やわからないことはほとんどAIが答えを教えてくれるものですが、たまにこの便利さに恐怖を覚えます。
それは、

知識を得た気持ちになっているだけ

になっていないかということです。
知らない用語や技術を調べるときや、コーディングで手が止まった時などにすぐAIに質問を投げてしまいます。
それ自体がいけないこととは思いません(むしろ効率的であると思います)が、そのインプットはどの程度自分に定着しているのかがキャリア構築に関わってくるのかなと思っています。
AIに頼る場面というのは、その段階での自分の知識量では解決できない状態であることを意味しています。
そこでAIとともに問題を解決した時には、知識が増えてわずかながらにでも成長したタイミングであるはずなのですが、ふと

前と同じ質問をしている

ことに気づくときがあります。
これは、ただ目の前の課題を解決するためだけにAIを使用しているのであってそこにはインプットがありません。
なので、自分が意識するようにしていることはAIによって問題解決した気になるのだけではなく、AIから解答をもらったときには

・なぜ問題が起きていたのか
・なぜ解決できたのか


を必要に応じてAIに投げ返して自分の中に落とし込むようにしています。

AIによって問題を解決できる人

ではなく

AIとともに問題を解決できる人

がこれから求められていく人材なのかなと考えたりします。

AI時代に必要なインプット

AIの発達によって知りたいこと、学びたいことはすぐインプットできるようになりましたが、自分はAIにできるだけ頼らないインプットをするようにしています。
その理由は、ひとえに自分が経験浅だからです。

(自分は数学が好きなので)数学での例え話をすると、
問題集を解いているときに、答えをすぐ見ながら解き終えたときにどれくらい自分の中に知識が入っているでしょうか。

人にもよると思いますが、残念ながら自分は全く頭に入らないタイプです。
考えて、唸って、回り道をして、やっと辿り着いたときには、たった1問でもとんでもない量の知識量と理解が自分の中に落ちていきます。(反復練習も必須)
時間をかけて不正解を重ねることで、何が間違っていてなぜ正解に辿り着けたのか、正解以外の知識が合わせて入ってくるからです。
そして、いろんな問題を解き進めたうえで新しい問題に取り掛かるときには、今までの経験がものをいうわけです。
「この問題は、あの時の問題と似ている問題だからこの解き方で解けるかも!」
と予想がたちます。それで解ける時もあれば、そうでない時もあります。また別の問題を思い出して、それを試したりもします。
それでも解けない。ここで答えを見るわけです。

この、一つの問題に対して多くの引き出しを開けることができる力は、経験以外には鍛えられない力なのかなと思っています。
すぐにAIに答えをもらっていると、困ったときに「引き出しを開ける力」が鍛えられないのかなと思います。

とはいえ、「仕事」はそこまでマイペースにできるものでもないので、俗にいう「エンジニアは休日こそ勉強」になってしまうのかもですね。
自分は未経験でIT転職する気になったくらいには今の業務や業界知識に対して興味関心が向いているので、趣味半分で勉強してますが結構楽しいです。

最後に

世の中の便利なものの裏側に広がっているIT技術は本当に面白いですね。そんな世界で生きている世のエンジニアの方達を本当に尊敬しています。
いつか自分もその最前線にいる人たちと肩を並べられる日が来るのかな〜なんて夢をみてます。

公務員からIT業界へのキャリアチェンジというわりかし大きめな人生の分岐点を経験した年でしたが、今のところ間違いではない選択だったのかなと思っています。
来年も日々精進。目標は新しい本棚を技術書で埋める!くらいの気持ちで新年を迎えたいと思います。

良いお年を。


Recruit

ディーメイクでは各ポジションで一緒に働く仲間を募集中! エンジニア、デザイナー、ディレクターなど、多彩な職種があります。
一緒に成長していきましょう!

  • URLをコピーしました!