こんにちは。
前回、インドネシアでAIサーバーを立てることになった経緯について書きましたが、今回はその続編「パーツ調達編」です。
構成が決まったら次は買い物です。しかし、ここはインドネシア。日本のようにネットでポチって翌日届く、万が一の初期不良もスムーズに交換……とはいかないことも多々あります。
特に今回はAIサーバーの心臓部であるGPUと、安定稼働の要となるメモリ。
この超高額かつデリケートなパーツを確実に調達するため、実際にジャカルタの電脳街へ足を運び、現物を確保してきました。
1. GPUを求めてジャカルタの秋葉原「Mangga Dua」へ
今回、GPUの購入先に選んだのは、AGRES IDというショップです。
AGRES IDとは?
AGRES IDは、インドネシア国内で展開している大手IT機器リテーラーです。ノートPCからハイエンドなPCパーツまで幅広く取り扱っており、Tokopedia(インドネシア最大級のECサイト)などでも「Official Store」として高い信頼を得ているショップです。
彼らの実店舗があるのが、ジャカルタ北部に位置するMangga Dua(マンガドゥア)エリア。
Mangga Dua MallやMangga Dua Squareなど、巨大なショッピングモールがひしめき合っており、その中には無数のPCショップ、カメラ屋、怪しいガジェット屋(笑)が詰まっています。まさに「ジャカルタの秋葉原」とも呼べる、ガジェット好きにはたまらない(そしてカオスな)場所です。

なぜ実店舗に行ったのか?(AGRES IDの神対応)
今回購入するGPUは、AI学習用のハイエンドモデル。当然、価格も非常に高額です。
一番怖いのは「買ってみたら動かなかった」「偽物だった」というトラブル。特に並行輸入品なども出回る市場なので、正規品であることの確認は必須です。
そこで、購入の条件として「購入前に開封し、正規品であることの確認と、その場での動作確認(POSTチェック等)をさせてほしい」といくつかのショップに問い合わせました。
しかし、多くのショップからは「未開封品(Sealed box)だから開けるのは無理」「買ってから家で確認してくれ」と断られてしまいました。
そんな中、唯一「OK!店舗に来てくれるなら一緒に確認しよう!」と快諾してくれたのが、AGRES IDだったのです。

いざ、動作確認
Mangga Duaの店舗にて。
担当のスタッフさんが奥からうやうやしくGPUの箱を持ってきてくれました。

その場で開封し、シリアルナンバーを確認。間違いなく正規品です。

そして、店舗の検証用PCをお借りして、実際にGPUをスロットに差し込みます。

ファンが回り出し、画面に映像が出力され、デバイスマネージャーで正しく認識された瞬間、スタッフさんと一緒に「よしっ!」と安堵の笑みを交わしました。この「顔の見える取引」と柔軟な対応は本当にありがたかったです。

2. メモリはSHIFT IDで調達
続いてはメモリ(RAM)です。こちらはSHIFT IDという企業から購入しました。
サーバーベンダーとしての「SHIFT ID」
SHIFT IDは、単なるパーツショップではありません。
彼らはGigabyteなどの正規パートナー(Authorized Partner)として認定されており、AMD EPYCやIntel Xeon Scalableを搭載したエンタープライズ向けサーバーの構築・導入実績も豊富な、いわばプロフェッショナルなサーバーベンダー(SIer)です。
政府機関や企業への導入実績もあるため、今回のようなAIサーバー用の信頼性が求められるメモリ調達にはうってつけの相手です。

まさかの値引き対応
AIサーバーにおいてメモリは容量も速度も妥協できない部分。信頼できるベンダーから購入したいものの、昨今の半導体市況の影響もあり、メモリ価格は高騰傾向にあります。
「予算内に収まるかな……」と心配しつつ相談していたのですが、さすがは実績あるベンダー。
こちらの事情を汲んでくれたのか、この価格高騰の中でまさかの値引きをしてくれました。
信頼できる正規品のサーバーグレードメモリを、良心的な価格で提供してくれる。その男気ある対応に即決で購入させていただきました。

まとめ:ショップの方々に感謝
海外での機材調達、特に特殊なサーバーパーツとなると不安がつきものです。
しかし、今回利用したAGRES IDさんの柔軟な動作確認対応、そしてサーバーベンダーとしての確かな実績を持つSHIFT IDさんのプロフェッショナルな対応のおかげで、安心して主要パーツを揃えることができました。
インドネシアでハイエンドなPCやサーバー構築を考えている方には、この2社は自信を持っておすすめできます。
さて、GPUとメモリという大物が揃いました。
次はいよいよ、その他のパーツと合わせてサーバーの組み立てに入っていきます!


(続く)
