
こんにちは。海外チャレンジ・インドネシア担当の山下です。
今日は皆さんにワクワクするご報告があります。 このたび私たちは、東南アジアの中でも特に成長著しいインドネシアにて、システム開発のオフショア拠点となる新会社「MKDT Dmake Indonesia」を設立しました!
「なぜインドネシアなのか?」 「どんな未来を描いているのか?」 「どんな苦労があったのか?」
そんな背景を、少し熱く、そして率直に綴ってみたいと思います。

なぜ、インドネシアに?――“未来の開発拠点”としての可能性
インドネシアは、世界第4位の人口を誇る巨大国家であり、若年層が多く、経済・IT市場の成長スピードは想像以上。 そして何より、優秀で意欲の高い若手エンジニアが多く、これからのテクノロジー業界を担う力がここにあると強く感じています。
D-makeではこれまで、クライアントの課題を解決するために「オーダーメイド型」の開発を強みとしてきました。しかし、より多様でスピーディな開発体制を築くには、日本国内だけでは限界があります。
そんな中で出会ったのが、インドネシアの圧倒的なポテンシャル。 「ここで一緒に未来をつくりたい」 そう思える仲間との出会いが、この法人設立のきっかけとなりました。

インドネシア法人設立は、決して平坦ではなかった
実を言うと、インドネシアでの法人設立は簡単なものではありませんでした。
法律的にも制度的にも、日本とはまったく異なる文化やルールが存在し、私たちにとって未知の連続でした。 日本の常識やスピード感がまったく通用しない場面も多く、「これは本当に形になるのか…?」と不安になる瞬間もありました。
1. 外国資本規制(PMA)と資本金のハードル
インドネシアで外国人や外国企業が法人を設立するには、「PMA(Penanaman Modal Asing)」という外資系法人形態で登録する必要があります。これには、最低資本金(数十万ドル相当)の確保や、現地株主の配置、政府機関との調整など、非常に慎重かつ丁寧な対応が求められました。
2. 行政手続きの煩雑さ
設立には、NIB(ビジネスID)、SIUP(事業許可証)、TDP(会社登記)など、多くの行政手続きが必要です。さらに、公式文書はインドネシア語で準備し、公証人(Notaris)の承認を経て手続きが進みます。 それぞれの手続きがオンラインとオフラインで混在し、何度も修正・再申請が発生しました。
3. 法人銀行口座開設のハードル
設立登記が完了しても、「法人名義の銀行口座を開く」という最後の関門が待ち受けていました。
インドネシアの銀行では、
– 取締役全員の現地での対面 KYC(本人確認)
– 公証済み定款や納税番号(NPWP)など一式の原本提出
– 経営実態を証明する追加書類(オフィス賃貸契約書、事業計画書 など)
が必須で、しかも審査は銀行ごとに基準が異なります。
必要書類が出揃った後も、「海外送金の受け皿になる」外資企業という理由で、内部コンプライアンス部門のデューデリジェンスが追加で数週間~数か月かかるケースが珍しくありません。
キャッシュフローの起点を作れないと運営が始まらないため、この口座開設プロセスは想像以上に神経を使いました。
心強い現地パートナーの存在に、心から感謝
このような複雑なプロセスを乗り越えることができたのは、何よりも現地で伴走してくれたパートナーの存在があったからです。
まず、インドネシアで内資法人(PMDN)を立ち上げた日本人起業家の先輩方 。
彼らは自身の経験に基づいて、「ここでつまずきやすい」「この書類は先に準備した方がいい」といった生きた知見を惜しみなく共有してくれました。疑問点を夜中にチャットで投げても、すぐに「大丈夫、こうすれば進められるよ」と背中を押してくれたことは忘れられません。
そして、日々の書類準備や役所回りをサポートしてくれたコンサルタントの方々。
彼らのネイティブ視点でのアドバイスとフットワークがなければ、タイムラインどおりに手続きを終えることは到底できなかったと思います。 “外国企業” というだけで慎重になる銀行との折衝でも、笑顔を絶やさず粘り強く交渉してくれました。
> 「D-makeがインドネシアに根付くには何が必要か」
> 一緒に考え、悩み、動き続けてくれた皆さんに、心から感謝しています。
これからも同じビジョンを共有するパートナーとして、共に次のステージへ歩んでいきたいと思います。

LPK Harenohi Indonesia様
インドネシアの首都ジャカルタで、特定技能の人材育成に特化した職業訓練校(送り出し機関)を運営。
インドネシアから1人でも多くの優秀な人材が日本で働き始め、そして長く日本で働けるようサポートする。
インドネシア人の明るい未来を築くために質の高い教育と人材を提供し、日本の労働力不足に対しルールを守れる礼儀正しい優秀な人材を育成。

会社ホームページ: https://lpkharenohi.com/
Instagram: https://www.instagram.com/lpk_harenohi
「MKDT Dmake Indonesia」に込めた想い
「MKDT Dmake Indonesia」は、単なる開発拠点ではありません。 ここは、“未来をつくるためのもう一つの舞台”です。
- 日本の高い品質と現地のスピードを融合させた、ハイブリッド開発体制の構築
- 若手インドネシア人エンジニアの育成・チーム化による自走力の強化
- ゆくゆくは、現地企業との協業や自社プロダクトのグローバル展開も視野に入れています
D-makeのビジョンは「企業の未来をつくる」こと。 その舞台が、ついに国境を超えて広がったのです。
皆さんと一緒に、これからの10年をつくりたい
今回の法人設立は、ゴールではなくスタートラインです。 インドネシアを起点に、これまでにない開発体制、これまでにない価値提供を実現していきたい。
「海外拠点と連携したシステム開発に興味がある」 「海外市場にチャレンジしたいけど一歩が踏み出せない」 「アジアで何かおもしろいことを一緒にしたい」
そんな方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご連絡ください。 私たちと一緒に、ワクワクする未来をつくっていきませんか?
MKDT Dmake Indonesia、これから本格始動です。 今後とも温かいご支援とご期待のほど、どうぞよろしくお願いいたします!