年間コストを大幅削減!
Forgejo(フォージョ)のご紹介
コスト・データ主権・自由度——三拍子そろったセルフホストGit基盤のすすめ
Forgejoって知っていますか?
「Forgejo(フォージョ)」という名前、初めて聞いた方も多いかもしれません。
ForgejoはGiteaからフォークされた、コミュニティ主導のセルフホスト型Gitプラットフォームです。2022年末、Giteaの開発主体が企業色を強め始めたことへの懸念から、コミュニティメンバーたちが「ソフトウェアの自由とコミュニティガバナンスを守ろう」という理念のもとForgejo Projectを立ち上げました。
名前の由来はエスペラント語で「鍛冶場(forge)」を意味する言葉から。まさにコードを鍛え上げる場所、というわけです。GitHubライクなUIを持ちながら、自分のサーバーで完全にコントロールできる点が最大の魅力です。
GitHubとForgejoの違いを整理してみる
| 項目 | GitHub | Forgejo |
|---|---|---|
| ホスティング | クラウド(Microsoft傘下) | セルフホスト |
| コスト | 無料〜有料プランあり | サーバー費用のみ |
| データの所在 | GitHub社のサーバー | 自分のサーバー |
| ガバナンス | 企業主導 | コミュニティ主導(SFC傘下) |
| オープンソース | 一部のみ | 完全OSS(MIT License) |
| CI/CD | GitHub Actions | Forgejo Actions(互換あり) |
| API互換性 | — | Gitea APIベース(GitHubライク) |
GitHubからForgejoへ移行するメリット
💸 ランニングコストを最適化できる(←これが最大のメリット!)
GitHubのTeamプランは1アカウントあたり約$4/月、Enterpriseになると$21/月。エンジニアが増えるほど費用は線形に増加します。
たとえば50人のエンジニアチームでEnterpriseを使うと……
$21 × 50人 × 12ヶ月 = 年間 $12,600(約190万円)
人数が増えるほどこの数字は膨らみ、GitHub Actionsの実行時間も従量課金のため、CI/CDを積極的に回しているチームは青天井になりがちです。
SaaSへの支出を見直すコスト削減プロジェクトの一環として各ツールの費用を洗い出したところ、GitHubへの支払いが想定以上に膨らんでいることが判明。人数が増えるたびにライセンス費用がかさみ、「エンジニアを採用するほど固定費が上がる」という構造に問題意識を感じていました。Forgejoへの移行後は、サーバー費用のみで全メンバーが利用できるようになり、アカウント数が増えてもコストはゼロ増。もちろんサーバーの保守・バックアップ・セキュリティ対応といった管理工数は発生しますが、それを差し引いてもライセンス料の削減効果は非常に大きく、年間コストを大きく圧縮できました。
🔒 データを完全にコントロールできる
リポジトリのデータ、Issue、PRのすべてが自分(または自組織)の管理下に。機密コードを外部に置きたくない・コンプライアンス上の要件がある、そんなニーズに直接応えます。
🌍 ベンダーロックインからの解放
標準的なGitプロトコルに準拠しており、「いつか料金が上がったら」という不安から解放されます。APIはGiteaをベースとしており、多くのGit操作やツールをGitHubに近い感覚で利用できます。ただしGitHub専用に作られた一部のサードパーティツールはそのまま動作しないケースもあるため、事前確認をおすすめします。
⚙️ Forgejo Actions:GitHub Actionsとの互換性
Forgejo ActionsはデフォルトでGitHubと同じ .github/workflows/ ディレクトリをそのまま認識します。Forgejo専用として .forgejo/workflows/ に配置することも可能で、どちらでも動作します(別途 act runner のセットアップが必要)。既存のワークフローをほぼそのまま活かせるため、移行コストを大幅に抑えられます。
🤝 「突然の有料化」が起きない安心感
Forgejoは Software Freedom Conservancy(SFC) という非営利団体のもとで運営されています。SFCはGit・Inkscape・Wiresharkなど著名なOSSを支援してきた実績ある組織で、「ソフトウェアの自由を守る」ことを使命としています。
- 営利目的での機能制限・有料化が行われない
- 開発の意思決定がコミュニティに開かれている
- ライセンス(MIT)が変更されるリスクがない
- 特定の企業に買収・支配されるリスクがない
Giteaが企業色を強めたときにコミュニティがフォークしてForgejoを作った、という歴史自体が「コミュニティが主体性を持つ」という姿勢の証明でもあります。
移行の流れをざっくり紹介
Forgejoをセルフホストする
DockerやPackageから手軽にインストールできます。
version: "3" services: forgejo: image: codeberg.org/forgejo/forgejo:latest ports: - "3000:3000" - "222:22" volumes: - ./data:/data
リポジトリをマイグレーション
ForgejoのWeb UIから「リポジトリのマイグレーション」を選択し、GitHubのURLとアクセストークンを入力するだけで、Issue・PR・Wikiごとインポートできます。
ワークフローの移行
.github/workflows/ ディレクトリはそのまま認識されるため、多くのケースでコピー不要です。Forgejo専用にする場合は .forgejo/workflows/ に配置します。なお、CI/CDを動かすには別途 act runner のインストールが必要です。
開発者
自前サーバー
別途セットアップ
ビルド・テスト
GitHub Actionsと異なり、ランナーは自前で用意する必要があります。VPSや社内サーバーに act runner をインストールすることで、CI/CDパイプラインが動作します。
チームへの周知・DNS切り替え
リモートURLの変更と、チームへの案内を行えば移行完了です。
こんな人・チームにおすすめ
まとめ
GitHubは素晴らしいサービスですが、「アカウント単位のコスト増大」「データの所在」「ベンダーロックイン」という課題は常に存在します。Forgejoはその課題に対するクリーンな解答のひとつです。
GitHubライクな操作感・Actions互換性・SFCによる安定したガバナンスと、セルフホストならではの自由度を兼ね備えたForgejo。ぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか?
